日本で数施設だけ。知る人ぞ知る「コビレゴンドウ」に逢いに行く

水族館のショーの主役といえば、多くの場合イルカたちですが、その常識を覆し、「重厚なクジラ」が水面を割って宙を舞う場所がここ九州にあります。
福岡の「マリンワールド海の中道」。そこで待っているのは、イルカに混じってダイナミックなジャンプを披露する黒い巨体、コビレゴンドウの「ユキちゃん」です。スイカのように丸く突き出たおでこと愛嬌のある顔立ち。飛躍するはずがないと思ってしまう重厚な体が、凄まじい水しぶきと共に水面から迫り来る瞬間は、まさに圧巻の一言です。

## 外洋のハンターと、間近で見つめ合う贅沢

そもそもコビレゴンドウとは、水深数百メートルの深海まで潜って好物のイカを狙うハクジラの仲間です。
普段ははるか沖合の外洋で、強い絆で結ばれた群れをなして暮らしているため、陸からその姿を直接見られる機会は滅多にありません。そんな知る人ぞ知る希少なクジラとアクリル越しに目が合い、あまつさえその大迫力のジャンプを間近で楽しめる。その貴重な時間は、大人の休日をいつもより少しだけ特別にしてくれます。

## 記録更新中。「ユキちゃん」の背景にある水族館のたゆまぬ努力

現在、マリンワールド海の中道で暮らすユキちゃんは、国内の飼育記録を更新し続けている貴重な存在でもあります。なぜ、ここでこれほどまでに健やかに暮らせているのか。その背景には、同館がこれまで幾度となく直面してきた「ストランディング(座礁)」の保護対応があります。
海岸に打ち上げられた野生のクジラやイルカの命と、最前線で向き合ってきた尊い経験とノウハウ。それらが、ユキちゃんの毎日の飼育にしっかりと活かされているのです。
大迫力のジャンプの裏側にある、命を守るためのたゆまぬ努力。ただ楽しいだけでなく、「この水族館を応援したい」という温かい気持ちを抱えて帰路につける。次の週末は、そんな特別な出逢いを探しに、ユキちゃんに逢いに行ってみませんか?

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